あら茶を選ぶ時に注意したいこと

聞き慣れないお茶の種類のあら茶ですが、畑から摘んできた葉を一時加工したものをあら茶と呼んでいます。一時加工の一番の目的は、生葉の水分を抜き、煎茶や緑茶といったお茶の種類に応じた成形をすることなのです。摘んできた葉は、厚い葉もあれば薄い葉もあり、丸い茎もあります。茎の芯の部分まで乾燥させながら、薄い葉がボロボロと崩れないように、水分を少しずつ抜いていく必要があります。これで茶葉に美味さがギュッと閉じ込められて、保存しやすくなるのです。あら茶は畑から摘んできたままのお茶となるので、形や大きさが揃っていなくて水分量も多いため、変質しやすい特徴があります。あら茶を商品として、一般的に流通させるのは難しくなっています。そのためお茶を嗜んでいる方にとっては、一度は飲んでみたい憧れのお茶であるのです。

あら茶の加工方法について解説します

あら茶はかつて茶部屋と言われる、茶農家の家に併設されている専用の棟や建物で作成されていました。しかし今は機械化や衛生管理が整っている食品加工場のような、あら茶工場で加工するのが一般的となっています。機械の大きさやコンピューターの導入レベルは、生産規模によって異なっていますが、一般的な工程は同じとなっています。機械によるあら茶の加工方法のお手本は、手もみ技術にあります。掌でお茶を転がして、団子状になった塊をほぐすという動作を再現できるように、部品の形や動きがしっかりと工夫されています。また、かつては手を使っていたのが分かる特徴に、もんでいる時の茶葉の温度が人肌に保たれていることがあります。茶師の鋭い五感はどれだけ機械化進んでも、欠かすことができない存在なのです。

手に入れにくいあら茶は信用できるところから買いましょう

煎茶や緑茶を製品として販売する前のお茶であるあら茶は、言わばダイヤモンドの原石と同じと言っても良いでしょう。そのため大きすぎる葉と茎や粉っぽい部分、さらに異物が入っている可能性もあります。そして茶葉に含まれている水分量が多いので、変質しやすく長い間保存ができません。これらの理由から製茶の販売店ではあら茶は売っていませんが、最近では茶農家の中で製茶工場をもっているところもあるので、あら茶を販売しているところもあります。茶畑で摘み取った茶葉を製茶工場にすぐ運んで、お値段も手ごろで旨味もタップリなあら茶を販売しています。しかしあら茶は取り扱いが難しいので、信頼できるところで購入しなければトラブルに巻き込まれることがあります。あら茶は一度飲んでみたいお茶の一つですが、購入する時にはお茶の品質だけでなく購入先が信頼できるのかもチェックしましょう。